備中 1 異空間への扉 [offroad]
乗り越えて踏み込むと、そこは異空間でした ・・・
外界の暑さとはうらはらにゾクッとする涼しさ
濃い霧がたちこめて湿度が極めて高い
路面も濡れている
両脇の切り立った崖のすきまからのぞくわずかな空
木々に覆われて真昼間だというのに薄暗い
車一台がやっと通れるほどの道
これでも県道だから舗装はされている
車が来るはずもない
この約3Kmの異空間をゆっくりと楽しめる
黒に花緑青の2匹の蝶
ひらひらと僕を奥へと誘う
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備中 2 無明の谷 [offroad]
1053 石蟹着
いくつもの山を越えてきただけあって、のどかないい雰囲気
輪行袋を壁にもたれかけさせて思いっきりのノビ
クゥ~~~ッ
気持ちいい~♪
無人駅だと思えば切符売場に人がいた
制服を着た駅員ではない、ボランティア駅員って感じのじいさん
このじいさんには胸をうたれたのですが
その話は、また夏が終わる頃にご紹介します
曇り空、スカッとしないけれど暑さもマシだからいいか ・・・
さあ、出発だ!
僕は涙で歪んだ行く手に向かってペダルを踏み込みました
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備中 4 成羽川劇場 [pottering]
もう喉カラッカラ!
やっと見つけた自動販売機に走り寄ろうとしましたが
フニャフニャフニャ~なぁんか足に力が入らないぞよ ・・・
無明谷を出たあとしばらくして県道33号線は下りはじめました
いつまでも終わりのない下り坂、かるく10km以上は下りっぱなし
前方両脇にそびえる山々はゆっくりと右に左に動いては後方へと流れてゆきます
ひとつ過ぎ去るとまた次の山があらわれて、それを過ぎるとまた次の山 ・・・
スピードはのるのる!
チラッと見たときにスピードメータは 65km/hr でした
さすがにシビレました
当然こわくなって徐々に減速
30km/hr くらいなら オ――――― と鳴いてる 2.3inchのK-RADが
さすがにこのときは ア――――― と鳴いてましたから(笑)
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丹後半島 1 夕立のあと [touring]
おっ、虹っ!
福知山の空にきれいな半円の虹がかかりました
西は夕陽が射しているのにどしゃぶりの雨
出るぞ出るぞと思っていると案の定ですヨ (笑)
しばしボ―ッと眺めながら、今年の夏もそろそろいっちゃうなぁ~
・・・ なんてネ
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丹後半島 2 伊根ノムコウ [touring]
丹後半島、伊根より先はどんなだろう ・・・
昨年もそして先日も、伊根を訪れるたびに若狭湾の美しさに魅了されっぱなし
"いつの日にか伊根より先へ行ってみたい" 当たり前のようにそう思うようになりました
でも、まさかこんなに早く実現できるなんて ・・・ 実はうれしい誤算だったのです♪♪♪
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丹後半島 3 伊根の暮れ方 [touring]
ほらね、やっぱりここは特等席なんですよ
橋の縁石に腰掛けて談笑する2人のお婆さん
先ほど、僕もこの場所の神さまに歓迎されてたんですよね(笑)
「写真撮ってもいいですか?」
「こんな八十も越えた婆さん撮ってもしょうがないじゃろ」 ケラケラケラケラ♪
「長いこと伊根におっての人を撮りたいんですヨ」
「そらぁ、わしらは長いわい」 ケラケラケラケラ♪
長生きの秘訣がわかったような気がしました
それにしてもお2人共、手の所作がなんか少女っぽかったなぁ~(笑)
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丹後半島 4 宮津の朝 [touring]
2日目、8月8日(日) 朝
宿をチェックアウトして、とりあえずは阿蘇海沿いにやってきました
海面がキラキラと輝いてすがすがしい気分なのです
天橋立が真横から見渡せます(写真中央の濃い緑のライン)
その向こうには栗田半島 ・・・
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丹後半島 5 由良川ゆらゆら [touring]
コットン ・・・ コトン ・・・ コットン ・・・ コトン ・・・ コットン ・・・ コトン ・・・
ゆっくりゆっくり
ながいながい単線鉄橋を列車が最徐行で渡ってゆきます
夢をみているような風景
いつかみた夢だったかも知れない
ここにはどうしても立ち寄りたかったんですよね
由良川橋梁 ・・・ 由良川の河口にかかる鉄橋で全長552メートルもあります
タイミングよく北近畿タンゴ鉄道の列車がやってきました
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舞鶴からもゆらゆら [touring]
敬礼~ッ!
僕がやるなら上段左側のルーマニア式がいいなぁ~(笑)
ちなみに海自式の正しい敬礼は脇をしめてだから、コマネチ式いやルーマニア式の隣ですね
手首がまがっちゃって "オィ~ス!" になっちゃってますが ・・・ (笑)
脇をあけるのはかっこいいけど陸自式、狭い艦内ではやりにくいですもんね
さらにエライさんになればなるほど相手に掌を見せる
知らなかったのですが ・・・
海上自衛隊舞鶴造修補給所では、毎週末に入港している艦艇を公開しているらしいです
さらに、この盆休み中は毎日公開しているとか
住所と名前を書いて首からIDカードをぶら下げて入所
写真撮影も自由で甲板にも上らせてくれます
イージス艦が入港することもあるらしいですよ
なにより海自の兄ちゃん達がとっても爽やかでフレンドリー
ラッキーでした
ここは再訪したいですね
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天才 C'est si bon. [music]
暑い日、ぬけがらの様にボ―ッとしていたときのこと
TVからのギターの音に鼓膜をくすぐられました
気だるい女性の声
心地よいボサノバ ・・・ クレモンティーヌだってことはわかります
♪セッチュナ~ファビウネ~イナファ~ミトシェニ~
♪ボンボンバカボンバカボボン
♪セッチュイ~ニイ~チュニ~バ~カボンボン
フランス語で唄ってるけど
オシャレなボサノバだけど
このムチャクチャ聞き覚えのあるメロディー
これって我が人生のバイブル "バカボン" やんっ!
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無人島へ 1 山王少年 [offroad]
「写真撮っていいですか?」
「オレか?」
舵を操りながら返事のかわりにチラッと白い歯をのぞかせる
海の男のこういうところってカッコいいですよね
それに引き換え言葉を重ねることの野暮なことよ
ときには感情のない論理だけで組み立てたりしてね
ああヤダヤダ
無人島への渡し船でのヒトコマ ・・・
折り紙で折れるような形の簡単な船でした
船殻と一体のベンチに腰をおろして自転車を手で支えます
もちろん客は僕一人
運賃は片道大人1人 300円、往復分の先払い
「自転車代は?」
「いらん」
「一応、1時間に1本の時刻が決まっとるけど、何時に迎えに来たらええ?」
「そしたら12時10分の便で帰ることにします」
「ほなら12時10分に来るわ、もし変更すんねやったら携帯で電話してか」
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