木津川をめぐる冒険 1 僕らマウンテンバイカー [offroad]
「こんにちは」
突然、声をかけられてふりむくと、MTBを雑木に倒して水場へあわただしく急ぐ青年
「これで死なんですんだ、死なんですんだ」
そう言いながら青年は水場にアタマをつきさした
あ"~っ、とかいいながらじっとしている
この猛烈な暑さ ・・・ 気持ちはよくわかる
このすぐ上には滝があり、この水場へと次々に水を流し込んできている
断続的に響くザ―ッという音と冷気
それが気持ちよくて僕も立ち止まって見上げているところだった
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木津川をめぐる冒険 2 快走 岩倉峡 [offroad]
まずは岩倉峡 ・・・
山間部を流れる木津川の流れははやく
ごろごろところがる大きな岩にぶち当たってはしぶきと散る
その川沿いの片側の斜面をわずかに削った散歩道
一応、舗装はされているけど悪路
道の大部分は土や枯葉で覆われていてよく滑る
昨年は枯葉でコケました ・・・ 今年はどうかな
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木津川をめぐる冒険 5 絶景 銀の帯 [offroad]
今回の恋路橋を渡ってからのルートは、東海自然歩道の「19.高山ダム、夢絃峡コース」の一部でもあり、笠置山自然公園の「3.銀の帯コース」でもあるのです。先の記事でもご紹介しましたが、鬱蒼と生茂った森林の中でありながら雄大な流れを垣間見ることができる、さらにはそのせせらぎがコースのどこにいても聞こえてくるっていうところが、このルートの魅力だと思います。さらにこのルートには、関西本線と並走し保線用通路のようなところを抜けてゆくというスペシャルも ・・・
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備中 1 異空間への扉 [offroad]
乗り越えて踏み込むと、そこは異空間でした ・・・
外界の暑さとはうらはらにゾクッとする涼しさ
濃い霧がたちこめて湿度が極めて高い
路面も濡れている
両脇の切り立った崖のすきまからのぞくわずかな空
木々に覆われて真昼間だというのに薄暗い
車一台がやっと通れるほどの道
これでも県道だから舗装はされている
車が来るはずもない
この約3Kmの異空間をゆっくりと楽しめる
黒に花緑青の2匹の蝶
ひらひらと僕を奥へと誘う
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備中 2 無明の谷 [offroad]
1053 石蟹着
いくつもの山を越えてきただけあって、のどかないい雰囲気
輪行袋を壁にもたれかけさせて思いっきりのノビ
クゥ~~~ッ
気持ちいい~♪
無人駅だと思えば切符売場に人がいた
制服を着た駅員ではない、ボランティア駅員って感じのじいさん
このじいさんには胸をうたれたのですが
その話は、また夏が終わる頃にご紹介します
曇り空、スカッとしないけれど暑さもマシだからいいか ・・・
さあ、出発だ!
僕は涙で歪んだ行く手に向かってペダルを踏み込みました
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無人島へ 1 山王少年 [offroad]
「写真撮っていいですか?」
「オレか?」
舵を操りながら返事のかわりにチラッと白い歯をのぞかせる
海の男のこういうところってカッコいいですよね
それに引き換え言葉を重ねることの野暮なことよ
ときには感情のない論理だけで組み立てたりしてね
ああヤダヤダ
無人島への渡し船でのヒトコマ ・・・
折り紙で折れるような形の簡単な船でした
船殻と一体のベンチに腰をおろして自転車を手で支えます
もちろん客は僕一人
運賃は片道大人1人 300円、往復分の先払い
「自転車代は?」
「いらん」
「一応、1時間に1本の時刻が決まっとるけど、何時に迎えに来たらええ?」
「そしたら12時10分の便で帰ることにします」
「ほなら12時10分に来るわ、もし変更すんねやったら携帯で電話してか」
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無人島へ 2 成山散策 [offroad]
無人島 "成ヶ島" の北端には小高い "成山" が鎮座している
九十九折のその登山道は木々に被われて昼間でも薄暗い
狂ったように鳴き続ける蝉、蝉、蝉
時おり木々の隙間からまばゆいばかりの陽光が射す
道は雑な舗装路に砂利と枯葉という最も滑るパターン
傾斜は緩くなんとか乗車のまま登りきることができました
頂上の広場で出迎えてくれたのはまたまたこの種の看板
"歓迎 ようこそ" って書いて ・・・ ・・・ ・・・ ないよなぁ~(苦笑)
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