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小豆島ツーリング 4 峠のむこう側 [touring]

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「繊細やなぁ~」
「これはまだ太い方や」
「へぇ~、それにしてもきれいなもんやなぁ~」
「ええ日和やしな」
「写真撮ってもいいですか」
「おうヨッ!」




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ご夫婦は息をあわせて手際よく麺を延ばしてゆく。
そのあざやかさは手品を見ているような。
この小豆島ツーリングで唯一の心残りはそうめんを食べられなかったことかな。





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手をうごかしながらのまま、チラッとこちらを見たご主人。
エッ!という顔でもう一度こちらを見た。

「太っといタイヤや、どこでも走れるなぁ」
「リヤカーと一緒ですわ」(笑)

結構あちこちでタイヤの太さが話題になるけど、そんなに珍しいのかなぁ。
自分では慣れてしまってわからないけど ・・・





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しばらく縁石に座って作業を眺めさせてもらいました。
charingoさんと別行動中、2日目朝の出来事です。





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道路の行く手にフェリーが見えるってのもこの辺ならではの風景ですね。





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さて、2日目は朝から別行動です。
土庄周辺を各々で散策して別々のルートで小豆島北岸へ。
13時に大坂城残石記念公園(道の駅)で待ち合わせです。

・・・ 別に仲がわるいわけじゃあないですヨ。前日の夜もチェックインしてから近くの居酒屋で酒を酌み交わし(2人共あまり飲まない方ですが)、うまい肴を食べながら色んな話しをしたわけで ・・・。酔っ払いながらの共同見解は "小豆島へ来てよかった!ホンマによかった!" でしたが(笑)。

泊まった宿もよかったのです ・・・ 土庄港(とのしょうこう)の近くにある老舗旅館 「旭屋旅館」。チェックイン時にお金を払おうとすると旦那さんは 「あとでいいです、あとでいいです。お金なんかどないでもええんですけどね」 これには2人共ド肝を抜かれました(もちろん帰りに払いましたけどね)。古いお遍路宿でお風呂も共同なのですが、それゆえに大きくてゆったり。朝食も美味しくてお櫃のご飯を2人で平らげました。なにより、昔ながらの気持ちのこもったもてなしで嬉しかったなぁ~。最後は旦那さんと女将さんが見送ってくれたりして ・・・ 今度も必ずここに泊まろうと思ってるのです。





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さてさて、土庄(とのしょう)の市街地を北上して
このツーリング一番の難所 "馬越峠" へ。





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山へどんどん近づいてそれらしい雰囲気になってきました。
地元の若者なのかママチャリが2台連なって同じ方向へと向かっています。





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さあいよいよここからです。
延々と続く上り坂のはじまりはじまり~
女将さんの言葉 ・・・ 「遠回りになっても西岸を走った方がいい」 が
アタマの中をまわっていますが、もう後には引けません。





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んんんっ!
先ほどのママチャリ2台も上っていってます。
ガッチリした男の子と華奢な女の子。
女の子は遅れそうになっては追いかけてを繰り返しています。
なぁんか、けなげやなぁ~
おもわず赤いスイートピーを口ずさんだりして ・・・





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緑があざやかです ・・・ とってもしんどいけど。
インナーローでシャカシャカシャカシャカ ・・・・ ハアハアハアハア
オエッ!もう煙草やめよかなぁ ・・・ とか





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写真を撮ってると一度抜いたママチャリカップルに抜かれました。
さすがにもう押し歩きのようです。





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ハアハアハアハア ・・・ 坂は容赦なく続きますが景色はどんどんよくなってきました。





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前方にママチャリカップル発見。
男の子が女の子の後についてサポートしながらの押し歩きです。
女の子の上着を持ってやったりして ・・・ なかなかええ奴やんッ。





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キャラメルをほおばって小休止。
一瞬で力がムクムクムクムクッと!
ありがとう森永さん。





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肥土山らしき村を見下ろしながらふと思う ・・・

それにしてもあの2人はほほえましいええカップルやなぁ~
だいたいあの女の子のけなげさがええ。
どっかの "テイシュゲンキデルスガイイ星人" とは大違いやで ・・・





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釈迦釈迦釈迦釈迦 ・・・ ハアハアハアハア ・・・
くるしいながらも何故か "人生が二度あれば" by 陽水を口ずさみながら
こぎ続ける、こぎ続ける、こぎ続ける ・・・
ようやく大観音が見えてきました。





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大観音がよく見えるポイントで休憩。
汗をぬぐって水分を補給してキャラメルを食べてストレッチをして写真を撮って ・・・
そろそろ行こうかとしていたとこへヘトヘトになったママチャリカップルがやってきました。

「ハアハアハアハア」
「おつかれ!」
「ハアハア、ど~も~、ハアハアハア」
2人共20才くらいかな。

「どこまで行くの」
「とりあえず寒霞渓の方まで行ったろかなと」
「えっ、ママチャリで!?」
「なんとかなるかなと思って」
こういった会話の間も女の子は恥ずかしそうに男の子の後。
いじらしいなぁ~

「2人の写真撮ったろか」
「ホンマですか、ありがとうございます」
男の子に携帯を手渡されながら ・・・

「何回か追い抜いたけど、2人ほんまに仲ええよな」
「ええっ、そうですか」
「彼女、一生懸命追いかけてたやん ・・・」
顔を見合わせて微笑む2人

「ええ奥さんになるで」
女の子がコロコロコロコロと笑う ・・・ おおっ!かわいい!
カシャッ!

この旅一番の写真が撮れたのでした。





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さらに "人生が二度あれば" by 陽水を唄いながらこぎ続け
やっとピークの馬越へ到着。





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さあ、ここからは下りだぁ~!





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滑りはじめてすぐに海が眼前に広がりました。
ひょえ~っ!





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後方では大観音が手をふっているような ・・・





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この先で出会う "火の玉ボーイズ" も後からこのコースをたどってきたのです。
彼らもママチャリのカップルを追い抜いて来たとか ・・・





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上りにくらべて下りはかなり急です。
この先で出会う自転車の大先輩達はこの坂を上ったのか ・・・
恐るべし60代!





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待ち合わせの時間までまだまだ余裕があるのでちょっとわき道へ。





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この感じサイコ―!





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ルートに戻ってもサイコ―!





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あのむこうから charingoさんはやってくるはず ・・・





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ドングリさんすみません、ボク ・・・ やっぱり下りが大好きやぁ~(笑)





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ゲートボール場は数々あれど屈指の好環境ですな ・・・ ついつい寄り道。





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待ち合わせ場所の "大坂城残石記念公園" 近くにて農作業を眺めながら休憩。
しばし眺めているとおじさんがこちらに近づいてきたのであれこれ世間話。
で、最後に ・・・

「おっちゃん写真撮らせて」
「ほなちょっとそっちむくぞ ・・・ ほいっ、これで撮って」
これがそのおじさん渾身のポーズです(笑)。





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「ほな、もう行きますわ」
「おうっ、わしももう昼にするわ」





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おじさん、ありがとう!





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そして "大坂城残石記念公園" に到着。
例のMTBの大先輩との出会いが待っていたのでした。



つづく
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ドングリ

この青い空と海、最高ですね。これだけ登ったら下りは爽快ですね。
この登り坂に興味津々です。
by ドングリ (2010-05-06 08:56) 

cjlewis

ママチャリカップル、いいカンジだなあ。。。
若さゆえの無謀さ(笑)が微笑ましい。
読んでて、清々しい気分になりました!
そうめん、残念でしたね~
ぜひ、リベンジしてください!
by cjlewis (2010-05-06 10:58) 

P-TAN

いろんな人との出会い~♪
記事にどんどん、引き込まれていきます(*^^*)
なんといっても、Nonfiction ですもんね!
by P-TAN (2010-05-06 14:01) 

b.b.mk2

ドングリさん、こんばんわ―
下りは本当に爽快でした。でも上りはキツイキツイ、ドングリさんの日々のトレーニングがいかにすごいのかを実感しましたヨ。小豆島の上りもドングリさんにとってはチョロイかもしれません。
by b.b.mk2 (2010-05-06 19:38) 

b.b.mk2

cjlewisさん、こんばんわ―
ママチャリカップルはほんとに初々しいいい感じでした。僕もあの頃が懐かしかったりします(笑)。そうめんはいつの日か必ずリベンジしたいと思います。
by b.b.mk2 (2010-05-06 19:40) 

b.b.mk2

P-TANさん、こんばんわ―
ありがとうございます。
基本的に無添加なんですが口語調のいいまわしだけは無茶苦茶です。記憶が曖昧で播州弁になっちゃってたりします。まあ雰囲気をお楽しみ頂けましたら幸いです(笑)。
by b.b.mk2 (2010-05-06 19:44) 

toshi

こんばんはー^^
素敵な話が沢山入っていましたね~
まじまじとじっくり読みましたよ♪
良いカップルだな~ 素敵な関係がこの先も続くでしょうね^^
ところで一つだけマイナス記事がありましたよね~^^;
テイシュ・・・
感謝感謝♪
by toshi (2010-05-06 20:59) 

tsuneyosi

つい先ほどグダグダなブログを書いたばかりだったので、
今PCの前で打ちひしがれてます(笑)
山越えルートを選んだあたりが猛者ですよねー。
ボクなら迷わず平坦な道を選んでます。
田んぼのおじいちゃんもいいですよね!
若いカップルもいいですねー。
天気もいいし、インナーローで登りきった後の下りの爽快さが、
伝わってきますね。
よーしっ!次はボクも・・・の・・・。登るぞう・・・。
by tsuneyosi (2010-05-06 22:20) 

b.b.mk2

toshiさん、こんばんわ―
ありがとうございます。
もちろん本心では感謝してますよん。
ただ昔はよかったなって、お互いさまですが(笑)
by b.b.mk2 (2010-05-07 00:17) 

b.b.mk2

tsuneyosi さん、こんばんわ―
いやあ山の記事よかったですよ!
なんかムズムズしてきました(笑)。

スピードや距離では勝負できませんが、
何人に声をかけることができるかならいける気がするぅ~(笑)
by b.b.mk2 (2010-05-07 00:21) 

Fuel

b.b.さん こんにちは
そこら辺の本を読むよりよっぽど為になりましたよ。
写真もお見事です。
こちらまで山道を一緒に駆け上がっている気持ちになりました。
いろんな人とのふれあい最高です。
これぞ旅の醍醐味を味合わせてもらいました。
聖子ちゃんもよかったなぁー。
ありがとうございました。
by Fuel (2010-05-07 12:56) 

b.b.mk2

Fuelさん、こんばんわ―
ありがとうございます。
そういっていただけると張り合いもでます。
Fuelさんの「放浪記」楽しみです!
by b.b.mk2 (2010-05-08 01:11) 

S_S

ホント良い旅してますね~♪
b.b.mk2 さんは、誰とでも仲良くなれるタイプなんですね~
羨ましいです^^
やっぱり、こういう田舎町では
人とのふれ合いも、楽しい旅の思い出になりますもんね
私は、どーも人見知りで^^;
今度、どこか田舎に行ったら、声をかけてみようかな♪

by S_S (2010-05-09 00:39) 

b.b.mk2

S_Sさん、こんにちわ―
僕も得意な方でもないですよ。
そのときのこちらの状態や先方の様子によります。
力まずに笑顔で 「こんにちわ~」 ですね。
by b.b.mk2 (2010-05-09 11:23) 

heroes

都会の信号のタイミング待ちなぞ、
(黄色だったら、漕がなくて)しないでしょうネ!?  
by heroes (2010-05-09 19:30) 

b.b.mk2

heroesさん、どーもです。
小豆島には信号が少なかったですね。
信号無視はやなのでちょっと離れた道路をJWALKしたり・・・
タイミングをはかって信号にたどりつくってのはないですね。
信号で赤なら休憩かな。
by b.b.mk2 (2010-05-09 21:43) 

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